2010年10月22日金曜日

安定感

先日、ラボの友人と話していた時に出てきた話題。
どうやれば、科学者は安定的な生活をできるようになるのか?

答え「テニュアトラックを獲得する」

に尽きると思う。
しかし、これがまた困ったことに、世の中にそんなにこの職位は多いわけではなく、
少ない席を大勢で争わなくてはならないという、凄い争奪戦が待っている。
しかも、相手は国内のみならず、世界中を相手にする必要があるから、またこれは厄介。
逆にいえばどの国でもチャンスがあるっていうことの表れでもある。
そういう意味では、科学って平等だなぁと思う。
本当の意味で平等に戦うことは非常に大変だと思うのだが・・・。

自分がこの先、どのような人生を送るのか、
5年先、10年先、自分がどうなっていたいのか、
しっかり見据えてベストを尽くす。
それくらいしか、今は答えが見つからない。

2010年10月18日月曜日

研究助成

今、先生方は科研費(国からいただける研究費)の申請書類に大忙しだと思う。
僕も同様に、忙しくなってきた。
というのも、自分の給料を払ってくれる研究助成を探さなくてはならんとです。
日本でもいいし、他の国でもかまわないので、とにかく若手研究者の生活を支えてくれる
研究助成、もしくは研究費を探しております。

しかし、ちょっと時期がずれてしまった関係で、日本国内のほとんどの研究助成の
申請締め切りが終わっているものが多く、ど~しよっかって感じです。

とにもかくにも、自立できるように頑張らなくてはと感じた今日この頃です・・・遅いか!?

2010年10月14日木曜日

日進月歩

論文を書き始めているのだけれど、作文力の弱い僕はたくさんの論文を読んで、よさげな表現を集めている。
それと同時に、多くの参考文献にあたるので、それを探して読んでみては、
こんなこともされていたのか・・・と驚愕の事実を知ったり、焦ったりする。
世の中の技術進歩のめまぐるしさときたら、すごいものがあるなぁと痛感させられる。

しかし、こんなめまぐるしさというのは、いつまで続くんだろうか・・・
今後はもっとシステマティックになって、簡素化され、もっと早いサイクルでいろんなことが
発表、発見されたりするのだろうか・・・

人間の脳が進化して技術のスピードについていくのか、それともある程度のところで折り合いをつけてルールを作るのか・・・。しばらくは前者の方が優勢であるような気がする。

2010年10月8日金曜日

海外に住むということ

同居人でもあり、同じラボのメンバーであるHerve。
キャラとしてはいいやつだし、とても親切である。
しかし、時々厄介な問題を引き起こす。
これは海外(日本)に住んでいるから起きる問題であるのだが・・・

昨日、声を掛けられて、
エ「ちょっと、調べてくれないか?この銀行の口座に海外から送金されたお金を入れたいんだけど」
た「相手に銀行口座の番号教えれば、住むことだろ」
エ「郵貯銀行にしようとしたけど、できないって言われたらしいんだ」
た「はっ?普通できるっしょ。ちなみに、どっから送金するの?」
エ「ケニア」

これはまたレアなパターン来た―って感じだった。
ちなみに、彼は日本語が読めないし、話せない。
4年も日本に住んでいて、それはないだろ・・・と最近つくづく思う。
もちろん、自分が海外に住んでいたら、言葉の壁にぶち当たって何もできなくなることは
多いかもしれないが、自分なりに色々と調べたり、言葉を学んだりする。
お金のことに関してもそれ相応にいろんな対処をしたりするもんだと
僕は思ってはいるんだが、どうやらそういうことはないらしい。

まぁ、そもそも日本のいろんなサービスは、外国人に非常にわかりにくい。
英語話せる人が少ないし、英語で書かれた文書やホームページも少ない。
ほんのちょっとした英語のヘルプがあれば、だいぶ助かる外国人も少なくない。
ただ、いかんせんここは日本。漢字は読めなくても、話せていいと思うんだが・・・。
自分が海外に住まないことにはわからない悩みかもしれない。

ちなみに、キューバに2カ月滞在して、ほんのちょっとだけだがスペイン語はわかるように
なった。数の数え方は1年たっても忘れないもんだなぁ~。

2010年10月7日木曜日

サブリミナル

苫米地英人(とまべちひでと)という人をたまたま知った。
彼は脳科学者であって、ディカバリーTVにも出ているほどの有名人だった(ここ)。

サブリミナルな聴覚刺激を用いることでホルモンをコントロールしたり
することで様々な生理現象を引き起こせるのだという。

理屈はわかるが・・・本当なのか、それ?
胡散臭さがぬぐえないのが正直な話である。
(実際、彼の論文を探したが、短い論文が2本程度しか見つからなかった)

とはいえ、このたぐいの話は、うちの大ボスにしても同じことが言えるだろう。
「脳トレ」したから、認知症が治る・・・これってお医者さんとか生理学者からすれば、
何で?という疑問がぬぐえない。

科学って、便利なようで何とも分からないものの上に乗っかっているのだなぁと再認識させれっる。

2010年10月4日月曜日

魅力的なプレゼンテーション

タイトルに書いたようなプレゼンは、誰でもしたいと思うのが自然だと思う。
発表がうまい人であっても、より魅力的に!!と思ってプレゼンするから、
魅力的なプレゼンになるのだろう。

さて、月曜日朝はラボ全体のミーティング。全員が参加する。言語は英語。
今週は僕がDutyの週だったので進捗報告をしなくてはならなかった。
ラボの人数が多いせいで、せいぜい3カ月~半年に一回しか出番が来ない。
ミーティングの主な目的は、進捗報告と、新しい実験計画のプロポーザルである。
つまり、新しい実験をしたければ、月曜日のミーティングで提案して、
全会一致で賛同を得られたら、実験を始められるという仕組み。

いかんせん、半年に一回ある自分の研究をみんなに披露する機会であるので、
何かと気合いが入る。

最近、自分の研究へのふがいなさが続いていて、自分の仕事を他人へアピールするということを
すっかり忘れていたため、汚名返上のためにも今回はばっちり決めなくては、
という思いがあった。

しかし・・・金曜日にリハーサルをグループ内でやったのだが、
いつものことながら、メンバーから、僕のプレゼンへのダメだしが大量に出る。
そしてお決まりなのが、ボスのプレゼンお手本である。
つまり・・・僕が僕なりにリハーサルした後に、ボスが同じスライドを使って
英語でプレゼンを始めるのだ。

「たけし、ここではこういうんだ~!!」

みたいな感じ。さらに、最近ボイスレコーダーを駆使するようになって、
さらに正確に後から振り返ることができる。何とも便利である。
ボスは何故か判らないけど、喋りはめちゃめちゃうまい。
表現というか、アイディアがいいというか・・・
それが下手な僕は、それを真似することで、自分のプレゼン力を磨いてきた。
だから、最近は、やっと、(この歳でやっとであるが)一人でスライドを作れるように
なってきたし、ストーリーを作れるようになってきた。
早く改善しなければならないのは、英語表現能力か・・・。

最近、プレゼンの際に気をつけていることを挙げてみようと思う。
1)聞き手(オーディエンス)に向かってしゃべる。
2)スライドは必要最低限しか使わない。
3)不要な動きは避けるが、話の区切りで2,3歩動いて静止したり
  手を使ったジェスチャーをうまく組み込む
ということか。

日本語でも可能なのかどうかわからないが、英語の場合だとなんか勢いでいっちゃえ~
となって、自分があたかもえらい人になったかのように喋ることができるから、
小さい文法やれ、言葉使いを気にしなくていい(実際には、気にしないといけないけど)

今日のミーティングでは僕を含め4人発表したけれども、みんな英語ができる人たち。
絶対に見劣りしたくないし、彼らよりもいいプレゼンをしようと思って、
ボスのリハーサルを聞き返し、自分の言葉にするように頭にしみ込ませる・・・・

最近、僕にとって、この作業が結構好きである。
なぜなら、明らかに以前よりもバージョンアップしていることが分かるときだから。

発表後、オーディエンスから的を得た質問を受けたし、何か今までと違うなぁというのを
感じた。やっぱりちゃんとした発表にはちゃんとした反応がでるものである。
しかし、これがゴールじゃないし、まだまだ満足していない。

遥か彼方にいるボスが、毎回道しるべのように、パンを道においてくれて、
僕はそれを必死に拾って前に進んでいるのだが、
そろそろ自分で前に進めるように、もう一段階上を目指さなくてはならないと思った。
終わりなき道である・・・

2010年10月1日金曜日

見せること

これは科学者だけの話ではないが、複雑なものであっても物事は見やすいことが大切だと思う。
この数週間、同じデータをひたすら解析し続けるという日々が続いて、
やっと見やすい図というか、コンセプトがあるような図を作ることができた。
大切なのは、何が言いたいのか・・・・ということ。

もちろん、いつも自分のいいたいことがデータに現れくるわけではないから、
ボトムアップに何かを探さないといけないこともある。つまり、

1)コンセプトを持ってデータの解析をして、自分の主張を示す。
2)ありとあらゆる解析をして傾向を探し、それらを組み合わせてコンセプトを作る。

今回は明らかに後者。それであるがゆえに、ありとあらゆる解析を試した。
やっと、コンセプトがまとまった感じがするので、次に何をすればいいのか、
何を示せばより説得力が増すのかということを考えられる。

常に前者でありたいと思うけど、それができるのは限られた才能をもった方だけですね。
地を這って、地道に頑張ります。